私は、軽く苦笑いを浮かべながらも、千明を見つめた。 …そういえば、昨日、3年の有賀先輩に呼び出されてたな… 性格は、子どもっぽい千明も、顔は結構整っているほうで、わりと、告白されることも多いらしい。 …千明に彼女か…… そう考えた瞬間、チクリと鈍い痛みを感じた私。 すると、ようやく私の視線に気づいた千明は、怪訝そうに顔をしかめると、 『ん?なんだよ、まさか、やっぱガリガリ君なしとか、言わないよな』 そう言い放った。