――それはある日の放課後の出来事。 いつものように千明と共に帰ろうとしていた私の前に、 『千明くぅ〜ん、今日、どっか遊びに行かない?』 甘ったるい声に上目遣いの有賀先輩が立ちはだかった。 さすが、3年の中でもトップ3に入るくらいかわいい有賀先輩。 自分がどうやったら可愛く見えるのか熟知してるみたいだ。 私は、クラスの男子たちが頬を赤らめている姿に思わず、ため息をこぼした。