友情と恋愛の定義〜友達以上恋人未満の関係〜【完】



『あのさ、千明、やっぱりもどらない?』




だんだんと入り口から遠のくたびに、不安な気持ちにかられた。




ちなみに智くんはというと、




一応、全員で入るのもあれだし、千明の機嫌もよくないから、外で待ってる





私がトンネルに入る前にそう言って、送り出してくれた。




『ね、千明ってば』




千明は、いまだに私を無視しているらしく何の反応も示そうとしない。




ただ、黙々と、トンネルの奥へと進んでいくだけ。