でも、そんな智くんの好意に千明は、気だるそうな様子で顔をしかめる。 挙げ句のはてには、 『オレ、先に行くから』 そう呟いて1人でトンネルの中に入ろうとする始末。 『あ、待ちなさいよ!千明!!』 私は、そんな千明の後を追いかけ、トンネルの中へと足を踏み入れた。