もうなんだかんだ、何年も一緒にいるような気がする。 それくらい、美空はオレにとって居心地の良い存在なのかもしれない。 『お兄ちゃんが今まで女になにかあげようとしたことも、ましてや女友達の存在なんかはじめて聞いたしね、好きなんでしょ?その人のこと、だからなんかプレゼントしてあげたいんじゃないの?』 ふと、昨日の麻耶の言葉が蘇ってきた。 『オレが美空をね…』 まだ、いまいちピンとこないが、惹かれているのは確かだろうな。