我が妹ながら、さすがにイラついた。 …なんにも知らねーくせに 『うっせー、お前も智とおんなじこと言いやがって…友達だって言ってんだろ』 イラついたようにそう言い放ち、オレは自分の部屋に戻ろうと立ち上がる。 すると、 『なんかキーホルダーとかは?バックとかにつけられるやつ、女の子はたいてい好きなんじゃない?』 麻耶は、それだけ言うと、また雑誌に視線を戻した。 やっぱり、なんだかんだで麻耶はいい妹だと改めて思った瞬間だった。