『…ね、千明、2つ勘違いしてるみたいだけど、まず、ナオくんはね、私のお姉ちゃんの美那ちゃんの彼氏だよ?』





ようやく、声が出た私は、クスリと笑いながらそう呟いた。





『…は?マジ…かよ…』





電話ごしでも伝わってくるくらい千明は、盛大なため息を漏らした。





『…それに、私が好きなのは…千明だよ?』