『…なんか、食べる?』



気をつかって声をかけてみるが、



『いらない』




の一点張り。




ホントに…何がそんなに気にくわないのだろうか?




その時、




『お待たせ、わりぃ、ちょっと遅くなった』




そう言って、現れたのは、買い物を終えたナオくんだった。




『(美那ちゃんに)いいもの買えた?』




『おぉ!めっちゃいい買い物したぞ〜』



ニコニコ嬉しそうなナオくんを見ていると、こっちまで、自然と頬が緩む。