『…じゃあ、オレは、しばらくここら辺の店、見てるから、美空たちも好きな店、見てきな?』 ナオくんに連れてこられたのは、駅前のショッピングモール。 しかも、まさかの自由行動ときた。 ナオくんが去った後、私は未だに何も話そうとしない千明に視線を向けた。 『ね、千明はなんかみたいトコとかある?』 『いや、特には』 『……』 会話終了。 私は、盛大なため息を溢した。