『私はまだ怒ってんだからね!!』 憤慨したようにそう言う私を、千明はキョトンとした顔で見つめた。 『…何に?』 『何って……千明のせいでこっちはかなり迷惑被ってんの!千明が付き合ったとか嘘言うから!今日は、動物園のパンダになった気分だったよ』 『いいじゃん、パンダ、言われてみれば似てるかも(笑)』 この男、反省の色なんか全くない。 私は、そう思い、ため息をこぼす。