美空と仲良くなったのは、高校2年になってから、たまたま席が前後だったから。




確か、美空がオレの名前を見て、女子と勘違いしたらしい。




オレは、その時のことを思い出してクスリと微笑んだ。




その時、




『私、誕プレ持ってくるね!』



『あ、私も!』




『わぁ、ホントに?ありがとー、嬉しい!!』





ピクリ




女子たちのそんな楽しそうな声に交じり、美空の嬉しそうな声が聞こえてきた。