星羅ちゃんは、鼻息あらくそう言うと、心配そうに私を見つめる。
『あの高城さんって、前から千明くんのこと狙ってたんでしょ?だから、千明くんと美空ちゃんが付き合ってたって噂きいて慌てて告白しようとしてるみたいで…』
『あー…そうなんだ…』
まぁ、自称、元カノだしな…それぐらいはするよね…。
私は、そう思いつつ、軽く苦笑いを浮かべた。
『高城さんって結構、狙った獲物は逃がさないって有名だから心配で…って、美空ちゃん!?』
なんでだろうか?
私は、星羅ちゃんの言葉が言い終わらないうちに踵を返し、走り出していた。
…私が行ってどうすんのよ…?
そう思ったけど、千明のことが気になって気になって…私は、校内中を探し回る。



