―――… 『千明〜、今日はさ、なんか一緒に食べに行かない?もちろん、千明のおごりね!』 放課後の教室で、私はそう言うと、ニヤリと微笑んでみせた。 『は?なんで、オレが…奢んなきゃなんねーんだよ!』 若干、嫌そうな顔を見せる千明をなんとか説得しつつ、背中を押しながら教室を出る。 私の名前は、久住美空(みく)。 高校2年。17歳。