「ぎゃー!!!」 ヒカルさんは口に手を当てて叫び声を上げると 「今すぐ離れないとオーナーに告げ口するわよ!!!良いの!!!?」 早口でまくし立てた 「別にいいよ。俺もいい加減限界だし」 そういうと 「ア、アンナ!?」 あわあわするヒカルさんの前で被っていたカツラをバシッと床に脱ぎ捨てて 「逆にここまでよく頑張ったって褒めてほしいくらいだよ」 ヒカルさんの肩をポンっと叩くと 「多恵ちゃん。行くよ」 私の手を掴んで休憩室を出た