「で?何のようですか??」



「昨日の忘れ物」




そう行って差し出された物は私の手帳だった



「あ、どうも」




頭を軽く下げて手を差し出すと




「っ……!!?」




手をグイッと引っ張られて千景さんに抱き締められた




「なにするの!?離して!?」



バタバタと腕の中で暴れていると




「ねぇ。多恵ちゃん」




千景さんが耳元で囁いた




「なに!?こういうことはやめ「さらってもいい?」




「っ…は?」




「さらうから」




そう言うと膝の裏に腕が回って来てひょいっと私を抱き上げた。




俗に言うお姫様抱っこ