「じゃあ止めとくよ」 そう言うと 「わっ」 アンナさんの腕にカラダを包まれて”ぎゅっ“と抱き締められた 久しぶりの感覚に心臓がドクンドクンと大きく鼓動を打つ 「あの、アンナさ「ねぇ、多恵ちゃん。俺はアンナじゃないよ」 「あ。そっか…」 「俺の名前知りたい?」 「うん。教えて?」