「では人数も揃ったことだし乾杯しようか?」
さっき私に話し掛けてきた男の人がスッと手を上げてボーイを呼ぶと難しい名前のワインを頼んだ
大人の男性って感じ。
海斗はこんなことしないしなぁ……なんて思いながら無意識にジーッと見つめてしまっていて
「ん?僕の顔になにかついてるかな??」
って顔を傾けた
「い、いえ!何でもないです!すみません」
慌てて視線を反らせて右手を顔の前でぶんぶん振った
「貴女はさっきから謝ってばかりだね?」
「すみません…あっ」
「どうやら和泉さんの言う通り面白い人の様だね」
クスクスとみんなに笑われてカーっと顔が赤くなった
なにこの上品な集まり…私には合わないよ(泣)

