「こっここでお食事ですか?」
和泉さんに連れて来られたのは高級フレンチのレストラン
とてもじゃないけどワイシャツに黒いスキニーパンツ姿の私が入れるお店じゃない
ど、ドレスコードとかあるんじゃ…?
「そんな驚かなくても大丈夫よ、ほら行くわよ」
貧乏オーラ全開の私に比べて和泉さんは妙にめかし込んでいてメイクもヘアーもバッチリ
何かおかしい…。
そう思ってビクビクしながらお店の中に足を踏み入れると
「ごめんなさ〜い。仕事が終わらなくて」
え!!!!
目の前にいる和泉さんは職場では聞かないような甘えた声で誰かに喋りかけた。

