答えない理由はないので、素直に名前を口にする。
この流れだと聞き返すのが当たり前だろうと、こちらからも訊ねた。
「私は――……」
彼女が口を開いたのと同時に、病室の扉が開いた。
そして、慌てた様子で高野君が中に入ってくる。
「あれ、高野君……?」
「早坂さん!さっき、倒れたって聞いて……」
高野君は息を切らせながら矢継ぎ早に言葉を並べ、目線を少しずらしたとき。
大きな目が、一層大きく見開かれた。
「……結城……?」
「高野……」
高野君は、彼女のものであろう名前を呟き、彼女もまた高野君の名前を呟いた。
この流れだと聞き返すのが当たり前だろうと、こちらからも訊ねた。
「私は――……」
彼女が口を開いたのと同時に、病室の扉が開いた。
そして、慌てた様子で高野君が中に入ってくる。
「あれ、高野君……?」
「早坂さん!さっき、倒れたって聞いて……」
高野君は息を切らせながら矢継ぎ早に言葉を並べ、目線を少しずらしたとき。
大きな目が、一層大きく見開かれた。
「……結城……?」
「高野……」
高野君は、彼女のものであろう名前を呟き、彼女もまた高野君の名前を呟いた。



