だけど名良橋君は気にする素振りも見せず、由羽ちゃんの頬についたケチャップをとってあげていた。
うぅ、悔しいなぁ。
名良橋君って大人っぽく見えて子供だけど、子供っぽく見えて大人なんだよなぁ。
「あ、名良橋君の分忘れてた。今から作るね」
「んな急がなくていいから。寝てたからそんなに腹減ってないし」
「でも、迎えに行くのに沢山頑張ったじゃない。名良橋君だって、私に甘えていいんだよ」
踵を返し、キッチンへと向かう。
お腹を空かせているだろうとご飯を作ることに必死で、名良橋君がどんな顔で私を見つめていたかなんて、知る由もなかったんだ。
並んだご飯を全て平らげた名良橋君を前に、私はまだオムライスを頬張っていた。
うぅ、悔しいなぁ。
名良橋君って大人っぽく見えて子供だけど、子供っぽく見えて大人なんだよなぁ。
「あ、名良橋君の分忘れてた。今から作るね」
「んな急がなくていいから。寝てたからそんなに腹減ってないし」
「でも、迎えに行くのに沢山頑張ったじゃない。名良橋君だって、私に甘えていいんだよ」
踵を返し、キッチンへと向かう。
お腹を空かせているだろうとご飯を作ることに必死で、名良橋君がどんな顔で私を見つめていたかなんて、知る由もなかったんだ。
並んだご飯を全て平らげた名良橋君を前に、私はまだオムライスを頬張っていた。



