「……ねぇ名良橋君」
「ん?」
「……由羽ちゃんは?」
「あっ」
肝心の由羽ちゃんがいないことに気付き、私が玄関の扉を開けると。
小さな女の子が扉の前で、更に小さくなっていた。
この子が由羽ちゃんだろうと、その場にしゃがみこみ、目線を合わせる。
すると由羽ちゃんは、ビクッと体を震わせた。
「怖くないよ、由羽ちゃん。お姉ちゃんは、お兄ちゃんのお友達の由仁って言います」
「……ゆにおねぇちゃん……?」
「そう、由仁お姉ちゃん。お迎えに行くの、遅れちゃってごめんね?お姉ちゃんが今日お熱出ちゃって、お兄ちゃんがお世話してくれてたの」
まだ3歳の子が、その言葉の意味を全て理解しているかはわからないけど。
きっと私のお姉ちゃんなら、こう言うだろうから。
「ん?」
「……由羽ちゃんは?」
「あっ」
肝心の由羽ちゃんがいないことに気付き、私が玄関の扉を開けると。
小さな女の子が扉の前で、更に小さくなっていた。
この子が由羽ちゃんだろうと、その場にしゃがみこみ、目線を合わせる。
すると由羽ちゃんは、ビクッと体を震わせた。
「怖くないよ、由羽ちゃん。お姉ちゃんは、お兄ちゃんのお友達の由仁って言います」
「……ゆにおねぇちゃん……?」
「そう、由仁お姉ちゃん。お迎えに行くの、遅れちゃってごめんね?お姉ちゃんが今日お熱出ちゃって、お兄ちゃんがお世話してくれてたの」
まだ3歳の子が、その言葉の意味を全て理解しているかはわからないけど。
きっと私のお姉ちゃんなら、こう言うだろうから。



