名良橋君って、全然クールじゃない。
初めの無愛想な印象なんて、とっくに剥がれてる。
今はもう、無愛想の“ぶ”の文字もないじゃんね。
「何いきなり、真顔で言うと思ったら!」
「え、なんか奇跡っぽくね?」
「あんたは小学生か!」
「じゃあ早坂は仙人だな」
こんな言い争いも、幸せだと思える。
こんな言い争いが、ずっと続けばいいと思う。
だけど私が抱えているのは、変えようのない運命で。
「早坂?」
「……ん?」
「なんでいきなり泣きそうな顔してんだよ」
「……してないよ」
ごめんね名良橋君。
私やっぱり、キミに嘘を吐くことしか出来ないや。
「……その目で言われてもなぁ」
「……泣いてないもん」
「あー、はいはい、わかったわかった。つーか寝ろ。忘れてたけど病人だろ」
初めの無愛想な印象なんて、とっくに剥がれてる。
今はもう、無愛想の“ぶ”の文字もないじゃんね。
「何いきなり、真顔で言うと思ったら!」
「え、なんか奇跡っぽくね?」
「あんたは小学生か!」
「じゃあ早坂は仙人だな」
こんな言い争いも、幸せだと思える。
こんな言い争いが、ずっと続けばいいと思う。
だけど私が抱えているのは、変えようのない運命で。
「早坂?」
「……ん?」
「なんでいきなり泣きそうな顔してんだよ」
「……してないよ」
ごめんね名良橋君。
私やっぱり、キミに嘘を吐くことしか出来ないや。
「……その目で言われてもなぁ」
「……泣いてないもん」
「あー、はいはい、わかったわかった。つーか寝ろ。忘れてたけど病人だろ」



