「3!?」
予想外の答えに、私は思わず名良橋君を二度見した。
そんな私に気付かず名良橋君はケータイをいじり、それを私の前に差し出した。
「これ妹」
「わぁ、可愛い!しかも寝顔って、名良橋君どんだけ妹さんのこと可愛いの!」
熱があることも忘れ、ゲラゲラ笑い転げてしまう。
名良橋君が3歳の女の子のお兄ちゃんっていうだけでも予想外なのに。
それを言ったらきっと拗ねちゃうだろうから、言わないけど。
「今度会わせてよ、愛しの妹ちゃんに」
「るせぇよ。まぁ、機会があったらな」
「夏までにね」
そう言うと、名良橋君の動きが一瞬だけ止まった。
名良橋君は知ってる。
夏に、別れが訪れることを。
だけど名良橋君は知らない。
それが、一生の別れであることを。
予想外の答えに、私は思わず名良橋君を二度見した。
そんな私に気付かず名良橋君はケータイをいじり、それを私の前に差し出した。
「これ妹」
「わぁ、可愛い!しかも寝顔って、名良橋君どんだけ妹さんのこと可愛いの!」
熱があることも忘れ、ゲラゲラ笑い転げてしまう。
名良橋君が3歳の女の子のお兄ちゃんっていうだけでも予想外なのに。
それを言ったらきっと拗ねちゃうだろうから、言わないけど。
「今度会わせてよ、愛しの妹ちゃんに」
「るせぇよ。まぁ、機会があったらな」
「夏までにね」
そう言うと、名良橋君の動きが一瞬だけ止まった。
名良橋君は知ってる。
夏に、別れが訪れることを。
だけど名良橋君は知らない。
それが、一生の別れであることを。



