名良橋君に触れられた部分が、熱を帯びてる。
なんで私、こんなにドキドキしてるんだろう。
なんで――高野君に抱き締められたときとは比べもなにならないくらい、切なくなるんだろう――……。
名良橋君は、戻って来るなりキッチンへ直行した。
その手には、近くのスーパーの袋。
「ごめんね、わざわざ……」
「俺がしたくてしてんだから、謝るな」
もう、一々嬉しいこと言わないでよ……。
胸がぎゅうっと締め付けられ、私は目を閉じた。
何、この甘ったるい動悸。
こんなの、初めてだよ。
病気の所為じゃない、だって苦しいけど幸せだと思えるもん。
だけどそれを何かと問われたら、きっと私は答えることが出来ない。
これは一体、何。
なんで私、こんなにドキドキしてるんだろう。
なんで――高野君に抱き締められたときとは比べもなにならないくらい、切なくなるんだろう――……。
名良橋君は、戻って来るなりキッチンへ直行した。
その手には、近くのスーパーの袋。
「ごめんね、わざわざ……」
「俺がしたくてしてんだから、謝るな」
もう、一々嬉しいこと言わないでよ……。
胸がぎゅうっと締め付けられ、私は目を閉じた。
何、この甘ったるい動悸。
こんなの、初めてだよ。
病気の所為じゃない、だって苦しいけど幸せだと思えるもん。
だけどそれを何かと問われたら、きっと私は答えることが出来ない。
これは一体、何。



