テーピングを均一な長さに切り、椅子に少しだけ貼っておく。
「ごめん、足洗えばよかった」
「ううん、中学のときも人のやってたし――」
ぽろり、そんな表現が一番似合う。
やってしまった、そう思っても言葉は取り消せない。
恐る恐る高野君を見上げると、案の定吃驚したような表情を浮かべていた。
「中学って……早坂さん、バスケしてたの?」
「え、いや……ちがっ……弟!弟がバスケ部で、怪我する度に私がしてたから……」
「へぇ、そうなんだ」
私……弟いないけどね……。
多少の罪悪感は感じつつ、納得してくれたようなので良しとする。
テーピングを貼り終え、救急箱を元の場所に戻すと、足元にボールが転がっているのに気付いた。
「ごめん、足洗えばよかった」
「ううん、中学のときも人のやってたし――」
ぽろり、そんな表現が一番似合う。
やってしまった、そう思っても言葉は取り消せない。
恐る恐る高野君を見上げると、案の定吃驚したような表情を浮かべていた。
「中学って……早坂さん、バスケしてたの?」
「え、いや……ちがっ……弟!弟がバスケ部で、怪我する度に私がしてたから……」
「へぇ、そうなんだ」
私……弟いないけどね……。
多少の罪悪感は感じつつ、納得してくれたようなので良しとする。
テーピングを貼り終え、救急箱を元の場所に戻すと、足元にボールが転がっているのに気付いた。



