高野君と先輩のからかいを笑顔で交わし、救急箱からテーピングを取り出す。
そんな私を余所に、高野君達は私と名良橋君の関係について語っていた。
「へぇ、由貴が他人のために動くなんて珍しいな」
「でしょ?俺も思ったんすよ、そう」
「友達以上、恋人未満ってヤツか」
「古いよその言い回し」
一度は必ず聞いたことのあるフレーズに苦笑がこぼれる。
そう言えば、私と名良橋君ってどんな関係なんだろう。
友達?
いや、違う気がする。
恋人……は100パーセントない。
じゃあ一体何?
「っと、時間やべぇ。予定あんだった。帰るわ」
「あ、俺も塾だわ。じゃあ、お先な」
「お疲れっす」
出て行く先輩に小さく頭を下げ、高野君の前にしゃがみこむ。
青くはなってないから、骨折とかじゃないみたい。
そんな私を余所に、高野君達は私と名良橋君の関係について語っていた。
「へぇ、由貴が他人のために動くなんて珍しいな」
「でしょ?俺も思ったんすよ、そう」
「友達以上、恋人未満ってヤツか」
「古いよその言い回し」
一度は必ず聞いたことのあるフレーズに苦笑がこぼれる。
そう言えば、私と名良橋君ってどんな関係なんだろう。
友達?
いや、違う気がする。
恋人……は100パーセントない。
じゃあ一体何?
「っと、時間やべぇ。予定あんだった。帰るわ」
「あ、俺も塾だわ。じゃあ、お先な」
「お疲れっす」
出て行く先輩に小さく頭を下げ、高野君の前にしゃがみこむ。
青くはなってないから、骨折とかじゃないみたい。



