「そうだな、じゃあ先行ってる」
名良橋君達はそう言い残し、講堂を去っていった。
高野君に向き直り、肩を貸すことを提案すると高野君は遠慮がちに手を掛けた。
それからゆっくり階段を下り、部室を目指す。
途中、高野君は不思議そうに訊ねてきた。
「早坂さん、なんで俺が足痛めてるってわかったの?俺、普通にしてたつもりだったんだけど」
「ちょっとだけ体重が左に寄ってるように見えたから。もしかしたら右足庇ってるのかなって」
部室の中では、制服姿の先輩が駄弁っていた。
高野君は先輩に挨拶し、事情を話してから救急箱の場所を教えてくれる。
「あれ、さっき由貴と手振ってた子じゃん」
「え、そうなの?早坂さん」
「偶々、目が合ったから」
「由貴も同じこと言ってたな」
名良橋君達はそう言い残し、講堂を去っていった。
高野君に向き直り、肩を貸すことを提案すると高野君は遠慮がちに手を掛けた。
それからゆっくり階段を下り、部室を目指す。
途中、高野君は不思議そうに訊ねてきた。
「早坂さん、なんで俺が足痛めてるってわかったの?俺、普通にしてたつもりだったんだけど」
「ちょっとだけ体重が左に寄ってるように見えたから。もしかしたら右足庇ってるのかなって」
部室の中では、制服姿の先輩が駄弁っていた。
高野君は先輩に挨拶し、事情を話してから救急箱の場所を教えてくれる。
「あれ、さっき由貴と手振ってた子じゃん」
「え、そうなの?早坂さん」
「偶々、目が合ったから」
「由貴も同じこと言ってたな」



