16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~

この手紙が名良橋君の手元にあるということは私がもうこの世界にいないということだよね。

未来の名良橋君宛てだと思うと、何だか少し寂しいな。



病気のこととかは高野君達から聞いてると思うから、敢えて書きません。

黙ってて、ごめんね。



私は、名良橋君と過ごす日々の中で沢山の嘘を吐きました。

守れない約束もしました。

その所為で名良橋君をいっぱい傷つけたよね。

本当にごめんなさい。



免許をとったら一番に後ろに乗せてと言った約束は、なしにしてね。

じゃなきゃ名良橋君、律儀に守ってそうだもん。



名良橋君に出会えてよかったって、心から思う。

名良橋君のお陰で、楽しい毎日を過ごせたよ。

本当にありがとう。

空の上から名良橋君の幸せを祈ってるね。早坂より】