本当は、遊園地とかがいいと思ってたけど……こんなことになったら、あんまり動けないし。

その意を汲んでくれたのか、名良橋君はふっと笑みを浮かべて頷いてくれた。



「じゃあ、約束な」

「うん。ちゃんと先生に許可もらってね」

「わかってるっつーの」



病魔に侵され、ボロボロな私と、事故に遭い、ボロボロな名良橋君。

だけど、こんな風に笑い合えるだけで幸せだと思ったの。

そして、そんな時間がずっと続けばいいなんて、馬鹿なことを願ってたんだ。