16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~

私のために泣かせちゃってごめんなさいと、私のために泣いてくれてありがとう……そんなふたつが。



「綺麗事みたいですけど」



私は立ち上がり、精一杯笑った。

出来るだけ、この空に釣り合うように。

この真っ青な空にとけ込めるように。



「私、名良橋君が笑ってくれてればそれでいいんです」



それは、強がりなんかじゃなくて。

心からの願いだから。



梨央さんは唇を噛みながら、悔しそうに顔を逸らしてしまった。





名良橋君から電話がかかってきたのは、家に帰ってすぐのことだった。



「もしもし?」

『あ、もしもし、早坂?』

「どうしたの?」

『それがさ……』



言いにくそうにしている名良橋君を促すと、漸く口を開いてくれた。