16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~

梨央さんは、複雑そうな顔をしてたけど。



「由貴には?」

「言ってません。……お願い、絶対言わないで」



空を仰ぐと、真上に飛行機雲が伸びていた。

明日は、雨っぽいなぁ……。

そんなことを思いながら、涙がこぼれないよう必死に上を向いていた。

こんな泣き虫な自分、嫌いだ。



「なんで?絶対後悔するよ!?」

「いいんです!私、もう転校するって言ってあるから!誰にも気付かれないように死ぬから!」



だからもう、これ以上誰も私の決心を揺るがせないで。



「そんなの……由仁ちゃんが苦しいよ……」



そう言って、梨央さんは悔しそうに涙を流した。

ごめんなさいとありがとうが入り混じり、言葉に詰まる。