16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~

「……っ」

「私じゃ駄目だった。ほんとは、結果がわかりきってたから必死だったのかも、私」



ごめんね、と呟いた梨央さんに私はぶんぶんと首を左右に振った。

名良橋君と梨央さんが並んでる姿を想像するの、私だって嫌だった。

だから、気持ちわかるんだ。



「……早坂さん、今日は検査止めておこうか」

「……はい」



それ以上は何も言わず、先生は病室へと入っていった。

残された私達は何となく歩き始め、たどり着いたのはいつかも2人で話した屋上だった。



「……単刀直入に聞くけど。由仁ちゃん、いつまで生きてられるの?」



ベンチに座るなり投げ掛けられた質問に、私は自分でも驚くくらい冷静に「長くて、夏までです」と答えることが出来た。