16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~

どうして梨央さんが、と言う疑問が口から飛び出す前に、私の頭はその答えを導き出した。

そうだ、この角の向こうにも椅子があったんだった……。

聞かれたくない人に聞かれ、私はどうしていいのかわからなくなる。

それは梨央さんも同じらしく、ゆっくりと私に近付いてきた。



「ねぇ。余命って、何……?」



梨央さんは目に涙を溜めて私の肩を掴んだ。

私は呆然と、梨央さんの言葉を待った。



「……由仁ちゃん、死ぬの?」

「……」

「なんで?ただの貧血って……」

「あんなの建前よ。みんなに心配かけないようにって、保健の先生に話合わせてもらったのよね」

「……はい」



先生の言葉に力なく頷くと、梨央さんは涙混じりに叫んだ。