席に向かう間も、クラスメートが次々に声を掛けてくれる。
そんな皆に笑顔を返しながら、私はちらりと窓際の席の名良橋君を見やった。
だけど名良橋君はこちらを見ようとはせず、頬杖をつきながら無愛想に窓の外を見ている。
そして、高野君もまた1人でケータイをいじっていた。
「アイツ等、なんか変なんだよね。先週からずっと喋ってないの」
「え……?」
「そうそう、どうしたのか聞いても口を割らねんだよ」
会話に伊東君も混じり、遠くから2人を見つめる。
先週からってもしかして――私の所為?
指先が冷たくなっていく気がして、私は手を見つめる。
私が、2人をこんな風にしちゃった?
ここでも、私は……周りの関係を壊してしまうの?
そんな皆に笑顔を返しながら、私はちらりと窓際の席の名良橋君を見やった。
だけど名良橋君はこちらを見ようとはせず、頬杖をつきながら無愛想に窓の外を見ている。
そして、高野君もまた1人でケータイをいじっていた。
「アイツ等、なんか変なんだよね。先週からずっと喋ってないの」
「え……?」
「そうそう、どうしたのか聞いても口を割らねんだよ」
会話に伊東君も混じり、遠くから2人を見つめる。
先週からってもしかして――私の所為?
指先が冷たくなっていく気がして、私は手を見つめる。
私が、2人をこんな風にしちゃった?
ここでも、私は……周りの関係を壊してしまうの?



