だけど、いいんだ。
自分を常に理解していなければならない決まりなんて、ないでしょう。
「早坂さん」
「ん……」
「確認しておくけど、アイツへの好きは……恋愛感情だよな?」
何を今更、と思わず笑みがこぼれた。
高野君の逞しい腕の中で、小さく頷く。
「うん、そうだね。……恋愛感情の、好きだよ」
私が呟いた、その瞬間――屋上の扉が小さく開いて。
まるで、抜け殻のような名良橋君がそこに立っていた。
「……なんだ、そう言うことかよ」
「名良橋、違う!」
「名良橋く……っ」
今の、聞かれてた?
名良橋君の突然の登場に、私の頭は真っ白になる。
だって、今高野君に抱き締められてて。
沢山泣いたからきっと顔はぐちゃぐちゃで――好きだなんて、呟いた。
その感情を、高野君へのものだと思われたかもしれない。
自分を常に理解していなければならない決まりなんて、ないでしょう。
「早坂さん」
「ん……」
「確認しておくけど、アイツへの好きは……恋愛感情だよな?」
何を今更、と思わず笑みがこぼれた。
高野君の逞しい腕の中で、小さく頷く。
「うん、そうだね。……恋愛感情の、好きだよ」
私が呟いた、その瞬間――屋上の扉が小さく開いて。
まるで、抜け殻のような名良橋君がそこに立っていた。
「……なんだ、そう言うことかよ」
「名良橋、違う!」
「名良橋く……っ」
今の、聞かれてた?
名良橋君の突然の登場に、私の頭は真っ白になる。
だって、今高野君に抱き締められてて。
沢山泣いたからきっと顔はぐちゃぐちゃで――好きだなんて、呟いた。
その感情を、高野君へのものだと思われたかもしれない。



