双子の物語




もしかしたら、ずっと前から、こんな風になるのを、俺は待っていたのかもしれないな。





俺は佐奈に話しかけてみた。





「何?さっきからチラチラと」





「!!……べ別にっ」





といって、佐奈は黙々と食べ始める。





「へぇ。そう?」





と言って、俺も食べ始める。