店内から出てきた女性の手には、青いリボンがかけられたブルースターが抱えられていた。 代金を払って礼を言うと、青年は左手に荷物を、右肩に花束を乗せ、歩き出した。 女性は、不思議な空気を纏った青年の背中を、無垢な瞳で見つめていた。 この空は どこまで続いているのだろうか この空の何処かに 君は居るのだろうか 何処かで 君は笑っているのだろうか 幸せな顔をして 笑えているのだろうか… 目を落とした先に在ったのは 君が死んだ、証…。