「あっ…青い花ですよねっ!」 女性の声は裏返っている。 「…はい。」 クスクスと笑う素振りも見せない青年に、女性は少し心を落ち着かせ、いつも通りの声色に戻した。 「…贈り物ですか?」 その問いに、青年の顔が一瞬 曇った。 しかし、次の瞬間にはふわりと微笑み、答えた。 「そう…。 大切な人への贈り物…。」 「そうですか…。」 今度は彼女の顔が曇った。