目線をどこにやっていいのかすら分からなくなり、あっちを見たりこっちを見たり。 ふと、何気無く崖の上を見たときだった。 ハッ、開いた口から、吸い込んだ息が音を漏らす。 崖の上に、誰かいる。 こんな晴れた日に、赤い傘を差して。 異様な雰囲気に、目が離せない。 ドクン、ドクンと心臓は早まる。 まさか…落ちたりしない…よね?