「はい、楓!」

帰ってきた晴香にウーロン茶を渡される。

「あ、ありがと」

「はい、渚はコーラね」

そう言って、何事も無かったようにコーラを渡す。

「サンキュ」


何故だか、ズキンと胸が痛んだ。


「ねー着替えに行こ!」

晴香が手を引く。

「え…私はいいよ…」

「はぁー!?なんでー!?」

ありえない、という表情の晴香に、お腹をさすって合図する。

あぁ、という顔になった。

…本当は嘘だけれど。


スタイル抜群の晴香と並んで水着姿なんて、晒せるわけがなかった。