世界から存在を抹消されたことなど何も知らない杏奈は、溜め息ばかり吐いていた。 嗚呼、何故こんなことに…。 父の為にやったことなのに…。 父に褒められたいが故。 父に認められたいが故。 父に、愛されたいが故…。