「知紗、とぼけんじゃないわよ……?」 「ゔっ……」 霞の目が怖い……。 「あんた数日前からおかしいよ?様子見てたけど、話す気ないみたいだし……」 霞……心配してくれてたの……!? あたしは何気なく、ピーチジュースに手を伸ばす。 ――ペシッ。 「で、なにがあったの?」 あたしの手はぴしゃりと叩かれ、追い込まれた気分になる。 ……やっぱり話すの? 篤樹とケーキを食べに行った日のことを……?