男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~




「えっ!知紗ちゃんが晩飯作ってんの?」


篤樹が目を丸くして言う。


そんなに驚くかな?


そう思いながらコクンと頷く。



「お母さんの帰りが遅いときだけ……っ!」


あたしはハッとして、手で口元を覆った。


な、なにペラペラ話してんの。



今日だって、キスされたのにのこのこケーキ屋さんまでついていっちゃうし……。


笑顔を向けられただけで動揺するし……なんかあたし、おかしくなったかも。



「じゃあ、急いで帰んねぇとな」


あたしの変な行動を気にすることなく、そう言って微笑む篤樹。



「うん、じゃあ……今日はありがとう。ごちそうさまでした」