井岡篤樹の顔が、ケーキ屋さんの向かいにある食堂屋さんを向いていて不自然になっている。



「あの……入らないの?」


早くお店の中に入りたいな……。



「そ、そーだな!入るか!」


井岡篤樹があたしの背中をグイグイ押してきてて、足をもつらせながら店内へ入る。



「え、ちょっ……」


なんでそんなに慌ててるの?


ま、いっか。早く甘いもの食べたいし。



店内に入ると、目の前に広がるガラスケースに入ったケーキがいっぱい。



「おいしそう~!」

「よし、好きなもの選べ!」



それから、あたしはショートケーキ、井岡篤樹はコーヒーを頼んで席に着いた。