男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~




「ど、どうしよう……嬉しいなんて思ったら、不謹慎かな」


知紗の顔が見たくて体を離すと、そこには照れたように頬を緩める知紗がいた。



「……嬉しいのか?」

「うん……なんか、あ、愛されてるって実感するっていうか……」


自分で愛されてる、って言いながら照れている知紗。


ほんと、可愛い。



「もっと篤樹にヤキモチ妬いてほしいかも……」


ポツリとつぶやいたその声は、こんな静かな場所だから、もちろん聞こえたわけで。


俺は知紗の頭を軽く小突いた。