「誰だよ、あんた」 「椿山雅斗。魁斗の兄です」 なぜか雅斗さんまで篤樹をにらみ付ける始末。 ………な、何でこんなことに? 「あ、あのー…それで、バイト、しなくても大丈夫ですか?」 何とか話題を作ろうと、あたしが投げ掛けたのは結局さっきの話の続き。 「は?バイト?」 「やってほしいよ!知紗ちゃんさえよければ」 だったら、やろうかなー… ずっと海で遊ぶのも疲れるし。 「じゃあ、やらせても「ぜってーダメ」 ………え? あたしは驚いて篤樹を見た。