「知紗も脱がねぇとフェアじゃねーだろ」 そんな声と共に、後ろからパーカーを引っ張られて。 肩からズルッと落ちた、なんともカッコ悪い姿になってしまった。 篤樹の方へ身体を向けたら、もう逃げることは出来なくて。 なんて言われるの……? 怖くてギュッと目を瞑った。 「やべー……見なきゃよかった」 ───……え? 見なきゃよかった? 何それ、ひどい。 そこまで言うことないのに…… じわっと目に涙がたまってきた。