「あーそうだね!そうする」
あたしはまだ私服のままなんだよね。
「あたしも着替えなきゃ!」と言った霞を横目に、平塚くん達に視線を向ける。
「だから、ここの席使って?混んできたみたいだから…」
周りを見れば、家族連れやカップルがたくさん。
その証拠に、湊斗先輩と南さんも忙しそうに働いている。
「うわ混んできたな……知紗ちゃん、助かったよ」
「あ、ああありがとう!」
噛みまくる春佳ちゃんに、あたしまで緊張が伝わってきた。
なのに、平塚くんは不思議そうに春佳ちゃんを見つめるだけ。
………この2人、大丈夫かな。



