「ふ、フリフリ……」 裾にフリフリがついていて、しかもピンクのエプロン。 ……こんな可愛らしいの、あたしに似合わないよ。 「じゃあ、よろしくね!」 あたしのつぶやきは聞こえなかったようで、矢田さんは片手を上げて、軽快にホールへ向かってしまった。 「で、出来るかな……」 こんなエプロンで……絶対、霞に笑われるよ! それに、1番の不安は男性のお客さん。 ちゃんと笑顔で接することが出来るかな……?