「あー…あれね……」 ソファーでテレビを見始めた千尋が、物知り顔でつぶやく。 「千尋、知ってるの?」 「姉ちゃんこそ思い出せよ。自分で撮ったんだろ」 「は……?」 自分で撮った……? あたしが必死に思い出している時ちょうどお母さんが戻ってきた。 お母さんが手に持つカメラを見てサァッと血の気が引いた。 「それは見せちゃダ「これよ♪」 あたしが止めに入る前に、篤樹は写真を見てしまった。